ネットのニュース記事を眺めていたら、偶然、下記書籍の書評記事(東洋経済ONLINE 2021年1月13日)を発見しました。
不動産屋にだまされるな – 「家あまり」時代の売買戦略 (中公新書ラクレ) 山田 寛英 (著)
記事の内容は、不動産業界で働く我々にとっては、非常に耳に痛い内容でしたが、個人的には納得の内容でした。
記事のタイトルでもある、
『不動産屋の「トラブル」が長年絶えない根本原因』
として、記事の著者は
『不動産屋というプロと、消費者というアマが持つ情報量の差』
を取り上げ、
『不動産屋は伝えたつもりでも、消費者側が理解していなかったり、不動産屋が意図的に情報を伝えなかったりしたことが、のちに露呈して、トラブルにつながるケースが多いと思われる。』
と指摘しています。
流石に私の周りでは、悪意のあるトラブルの話は耳にしたことはありませんが、
それでも不動産屋としては伝えたつもりでも、顧客側が理解していなかった、というケースはきっと多いのではないか、と推測できます。
記事の冒頭で、
『家を売る側の不動産屋はといえば、「一生に一度の取引」を毎日のように行っている。』
という言葉は、不動産業界で働く、特に不動産営業の最前線で顧客と接する我々は、肝に銘じておかなくてはならない言葉に思いました。
「不動産のまち医者」を目指す私自身としては、
医療の世界で言う「インフォームド・コンセント」を見習い、
我々不動産業界の中にいる者にとっては当たり前のことであっても、一生に一度の大きなお買い物をするお客様にとっては初めてのことであり、
だからこそ分からないこと、不安なこと、が沢山あって当たり前だというお客様目線の心構えで丁寧な説明を行い、
顧客が十分な理解を深め、そして納得した上で不動産取引の決断が行えるような環境づくりをしていくことが「売る」こと以上に大切な仕事である、
という認識を改めて意識していきたいと思います。
本日ご紹介した記事はこちらからどうぞご覧ください。